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2012-06-18

私的HDRの使いどころ

2012年06月10日に埼玉県行田市にある「イベントスペースR17」でストリートバイク(MTB,BMX,FGFS,TRIAL)とロックミュージックの融合イベント「BUNNY HOP CAMP」が開催されました。当日の進行はロックバンドのステージと、ストリートバイクのトリックコンテストが入れ替わりで行われました。

今回は私達VLambとゲストフォトグラファーがこのイベントの撮影を任されました。

その時の写真はBUNNY HOP CAMPスペシャルサイトをご覧ください。
http://bhcamp.blogspot.jp/


当日は朝9時頃から夜の7時頃までのイベントとなったため、夕方以降は当然日も傾き始め会場の中の光量も落ちてきますので、後半はストロボを使っての撮影を行いました。最初はストロボ2灯を使って被写体を挟み込むようなライティングで撮影していましたが、少し雰囲気を変えたくて途中から一灯に変えてみたり、距離を離して弱く当ててみたりしました。
会場が廃工場ですのでその雰囲気もできれば写し込みたかったのですがこの辺りは現像時にも結構悩みました。

HDRなし

この写真は左右からストロボを2灯使用したものです。ストロボの届いていない屋根が少し黒くつぶれています。ここをどうしようか悩んでいたのですが、試しにHDRを適用して屋根の部分を明るく起こしてみました。

それがこちらです。


HDRを適用
効果が解りやすいようにここでは強めに適用しています。
屋根の鉄骨のディティールなどは明るくなり出てきていますが主被写体が散漫になってしまった感じがします。なんか背景が整理できてなくてごちゃっとした印象になりました。

なんとなくこの場合にはスポットライトっぽい一枚目のHDRなしの方が雰囲気に合いそうだと思いました。


さて次の写真です。

HDRなし

右側から一灯弱くストロボを当てたものです。ライダーの背中から腰のあたりにはほとんど光が当たっていないので当然黒くつぶれています。そのため、少し影絵っぽくなってしまい立体感が弱くなってしまっています。

HDRを試してみます。

HDRを適用

腰のベルト辺りの光っている部分が少し見えてくる位にHDRを適用してみました。
シャドーの中にこのように弱いキャッチライトが入っている場合、そこを見せてあげるだけでも見る人は輪郭として認識できる場合がありますね。ですので、ここでは過剰に階調を引き出すのではなく背景と被写体が分離できるギリギリの所で調整しました。

このように写真を見ながらじっくりHDRの適用量を追い込んでいただけるのもSILKYPIXならではです。

We love photograph!
http://v-lamb.blogspot.jp/

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