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2013-06-07

日の丸で鉄道写真


最近、撮影していると自然に"ある構図"に行き着くようになってきました。それも鉄道写真ではタブーとされている"日の丸構図"。でも、いろいろと考えると、理に適う点も多いことに気づきました。
これを読んだら、この構図が大好きになっているはず!
 
それではなぜ、日の丸構図がタブーとされるのでしょうか。
私見として「初心者が構える場合が多い」・「プロが好まない」の2点が大きく関係しているように思います。撮影のハウツー本も最初のページには決まり事のように書かれていますね。
 
 



初心者が・・・はともかく、プロが好まない理由を考えてみましょう





モノの本には、主題は中央ではなく端に配置されることが良し、画面の対角線上へ副題を配置することでバランスがとれると書かれる場合が多いです。この写真では見た瞬間に列車へ視線がゆき、次に右にある背の高い木へ誘導されることで、画面のひろがりを狙う効果があります。風景写真でも多く見られますね。これがプロの推奨するワザともいえます。



日の丸構図を敬遠するもう一つの理由として、出版業界に携わる関係者は写真が見開きページになることを考え、「主題が中央部にくると都合が悪い」と避ける場面が多いです。





ここまで説明をすると、やっぱり日の丸は・・・となってしまいそうですが、本題はココからです。
それでもなぜに日の丸構図を推すのか。それは実に単純な理由ですが、レンズの中央部が使えることにあります。最初の写真はE6だったので、今度はB6で説明しましょう!




主題はド真ん中、直球です。この写真の中央部と周辺部を切り出して比較してみましょう。
前回に引き続きイジワルな検証です。

 

ズームレンズを使用し、絞り値はf/9.0です。やはり中央部の解像感は段違いですね。質感までも描写できそうです。レンズはもとより、カメラにとっても中央は得意な部分です。特にオートフォーカスにおいては非常に高い精度を保っています。今販売されているカメラの大半は2000万画素に近づくものが多いです。そうなると、ピントを合わせるにしても人間の眼以上の精度が求められます。現代のカメラはスゴイのです!



これを体感してしまうとオイシイ部分を狙って使いたいと考えるようになりました。
それにやっぱり車両が画面に中央にドーンとくる方が写真的にもインパクトが強く、納得した作品につながることが多いです。広告や映像作品の印象に残るようなシーンを思い返すと、ド真ん中のインパクトは他の構図にはないインパクトを生み出します。




もちろん全てが日の丸だと息苦しいですが、勝負をかけるときには積極的に真ん中を使いたいものです!
ぜひ、上級者の方は試してみてくださいね。





今日はここまで!それでは、また次回~
We love photograph!




                    えんまさ


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