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2013-10-23

秋の空

こんにちはエンドーです!
遅めの台風シーズンのおかげで天候が悪いですね。
もう10月なのに暑い日があり、その数日後には北海道で雪が降っている・・・なんて考えられないような日々が続きますね。このまま何事もなく紅葉が進んでゆくと良いのですが。
 
 
さて、今回は富山のつづきです。
 
 
実はまだまだ夕暮れの情景を狙っていました。
雲の形や光の具合はこの時がピークでした。これだけ写真映えする空はめったにありません。
「何でもいいから今来い!」と念じていると遠くから3灯のライトが見えました。
貨物かと思いましたが、現れたのは485系でした。


新型の特急も良いですが、国鉄型は順光でも逆光に関わらずにいかに撮っても様になりますね。
無骨な外観には不思議と愛着が湧くような気がします。写真としてはわざとホワイトバランスを操作したくなる場面ですが、現像の時点では晴天モードのままで仕上げました。それでも青・赤・黄色は豊かです。その後は暗くなったので、この日は終わり。


 
 

翌朝はライトレールを撮影後、足早に山間へ移動です。
この旅の目的のひとつである、ダブルデッカーを捉えるためです。




元々この車両は京阪の所属でしたが、新車の置き換えで富山地鉄へと譲渡されました。京阪時代と比べると少し短いですが、とても風景に馴染んでいます。私的な考えですが、初めて撮影する被写体の場合はまず順光で編成写真をおさえます。写真では"表現"も大切ですが、"記録"も大切な要素です。被写体のことをよく知るためにも一歩目は編成写真から始めます。





編成写真の次は風景写真が気にかかります。
撮影地を選ぶときに最も大切なのが「ダブルデッカーから眺めるたとき、どの場所が一番感動するだろう」ということです。その点を考慮すると、見渡しのよい大鉄橋は二階建て車両やパノラマカーにとっては最高のシチュエーションのひとつといえるでしょう。いい眺めです!






「編成写真」「風景写真」を撮影すると、なんとなく被写体の大きさとか雰囲気が感じとれるようになります。そうなればこっちのもの。光線さえ把握しておけば、フレームアウトも楽勝で仕留められます。ここまでくると「イメージ写真」となるわけです。一見むずかしそうな構図ですが、順序を守り緊張感を引き出すと撮影は案外あっけなくできるものです。





 こっちはフレームアウトを狙うあいだ、反対方向にコンパクトデジカメを構えての撮影です。
デジタル一眼レフとは違い、コンパクトカメラは得意なことと不得意なことの差が顕著に表れます。描写力に関わる部分はどうしようもありませんが、シャッターラグやAFの使い方などは「人間が頑張れば解決すること」です。カメラに足らない部分を補ってあげるだけで、これくらいの写真は簡単に撮れてしまいます!
カメラも軽いし、広角から望遠まで片手操作で済んでしまうのだからスゴイ時代になったものです。



ダブルデッカーも車庫へ戻ってしまったので、信州の長電へ寄り道してゆくことにしました。
以前この場所に来たときは上条駅のあたりで撮っていたので、今回は夜間瀬へと向かうことにしました。この路線は駅の雰囲気がとても良いのでとても気に入っています!






車両もなかなか年季の入ったモノが走っています。
元営団("メトロ"ではなく)の3000系の通称「マッコウクジラ」が走っています。ステンレスの車体は案外凸凹していて、表面の反射率も優れています。とても写真映えする被写体なのです。

秋の信州を空気を味わいつつ、今回の旅は終わりました。
これからは空のグラデーションが美しく、煙が映える斜光線のシーズンとなってきました。
蒸機の忙しい季節です。気合を入れていきましょう!!



今日はここまで!ではまた次回~
We love photograph!






                    えんまさ

2013-10-11

富山は初秋

こんにちはエンドーです!
秋風が心地よいですね。ここだけの話、暑いのは少し苦手です。
一応は夏生まれですが・・・。実際に暑さのせいで、集中力も途切れることもままあります。
 
 
そうなると「春」や「秋」の季節は作品創りの時期といえるます。
すこし日照時間は短いですが、チャンスを絞って緊張感を高めるとイイ作品ができるはずです。
たとえ、春の朝日は撮れなくとも秋の夕暮れを主題とした秀作は多いので楽しんでいきましょう!
 
 
 
 
 
 
日本全国いきたい場所は多々あるのですが、連想ゲームで決めるのもいいですね。
僕の場合は "秋"というと"風" / "風"というと"海" / "海"といえば"日本海"(∴ "秋"といえば"日本海")
なんて具合でした。今回の気分は《北》よりも《西》!! 最終的に富山に決めました。

 
 
 
 
 
富山に到着すると、雲ひとつないほどの快晴。汗ばむくらいの天気です。
撮影をしつつ合間に空を観察するも、どこまでも広がる青空。ず~っと青空。
空をみていたら、ふと夕陽のイメージが浮かんできました。
 
 
 
富山で撮影を続けるつもりが・・・いつの間にか新潟に来ていました。衝動とは恐ろしいですね。
それでも来た甲斐はありました。立山連峰の姿もバッチリです。
 
 
 
 
 
この場所で最も撮りたかったのは「トワイライトエクスプレス」
ですが、通過予定時刻は18:05。少し時期が遅れてしまいました。
周囲は真っ暗ですが、せっかくなので通過を待ちました。
しばし写真のことは忘ます
 
車窓からこぼれる光は暗闇であるほど、周囲へ拡がります。薄く照らされた波
その音を聞きながら通過してゆく夜行列車は旅の醍醐味です
 
ただ、それを写真で表現することは難しい時間帯なので、いつも歯痒い思いをしています。
醍醐味を表現するには、「高感度の良し悪し」で単純にきまる話でもないのが写真の辛いところです。
いつの日か作品として仕上げたいものです。






 
その夜、疲れをとってから富山へ再移動です。日付が変わるまえには現地へ着きました。
日の出から相も変わらず天気は晴れ。撮影には最高の二日間です!
 
 
 
 
 

 

幸運は続くようでタイミング良く朱色の列車もきました。
 

いままで海をまじまじと見つめたことはなかったのですが、「青色」にはさまざまな深さがあるんですね。絵画であれば、フェルメール・ブルー。写真では、アンドレアス・グルスキーの「オーシャン」シリーズが一番印象に残っています。









海を楽しんだあとは港へ移動です。近くを走る万葉線も一気に仕留めます!
徐々に雲の気配がしてきましたが、全然問題のない状態・・・どころかイイ感じに背景へ回ってくらました。デュフーザーにならない程度であれば嬉しいアイテムです。



 どこでもドアがついた列車もきました。
車両の短さもいい雰囲気です。まるでおもちゃを見ているようですね。




午後まで万葉線を楽しんだあとは、トワイライトエクスプレスを撮りながら夕焼けを待ちました。


線路際にススキがちらほら出てくるようになりました。そこで今回は逆光位置でカメラを構えました。
ススキは順光で撮影をすると、本当に地味に写ってしまいます。鮮やかな色でないのが原因の一つです。

雲の明るい部分にススキを配置したので、主題がわかりやすくなったでしょうか?
このあと夕焼けが魅力的になってゆきます。




続きは次回!
富山地鉄の"アレ"も撮ってきましたよ。お楽しみに~
 
 
 
 
 
 
We love photograph!






                    えんまさ

 
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【TV出演】「侃侃諤諤」に出演


バラエティ番組・「侃侃諤諤」に遠藤真人がVTR出演いたします。
番組内において鉄道写真家として出演し、鉄道好き有名人とともにVTR出演をいたします。同時に鉄道写真の提供もしております。鉄道ファンの方はぜひご覧ください。


【O.A.情報】
「侃侃諤諤」-テレビ朝日
・2013.10.17(木) / 26:12より
「東急東横線VS 京浜急行線」どっちがスゴい電車?

番組HP:http://www.tv-asahi.co.jp/kangaku/#intro