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2013-11-12

E6甲種のウラばなし

 
こんにちはエンドーです
蒸機強化月間がひと段落し、ホッとしている心情です。
しっかり作品づくりしてきたので、のちほど公開してゆきますね。
 
さて先日のリアルスコープハイパーは新幹線の特集でしたね、鉄ちゃんには嬉しい内容です。
実はE6甲種輸送に関して少しだけ番組に協力していました。予想以上に反響が大きいため、今回はその当日の様子について書いてゆきます。お蔵入りになったカットも公開しますので、ぜひご覧ください。ちなみにカメラストラップはSILKYPIX特製のものでした。ロゴマーク見えましたか?
 
 
 
 
今回の走行区間において一番の見せ所は「富士山とE6こまちのコラボ」でした。
なぜかといえば、走行区間なかで一番盛り上がるポイントだからです。実は番組が収録されたのは9月の中旬。まだまだ気候は夏。そうなると富士山に雲が掛かる率が高くなるため、当初は車両中心の撮影地を予定していました。しかし撮影前日の天気予報を確認すると、年に数回あるかないかというくらいの快晴予報。これほど幸運はめったにありません。静岡県内のポイントへと無理を承知で変更しました。対応をしていただいたスタッフの皆様に感謝します。
 
 
 
 
当日選んだポイントは撮り鉄には有名な黄瀬川鉄橋です。
キャパシティーが広く、安全に撮影出来るので良い写真が撮りやすい環境です。
現地には朝3時に到着し、狙ったポジションを確保しました。
 
 


朝7時ごろに列車は定刻に通過。やっぱりE6の赤色は強烈ですね。
一番の理想は山頂付近で冠雪している状態ですが、時期が早かったようです。



ところでこの写真をみて、あることに気づいたしょうか?実は鉄道写真の鉄則を無視しています。
それは一両目の中心に障害物(電柱)を被せている点です。本来はタブーな構図ですが、これもE6を最良に写すため「あえて」選んだ構図です。なぜでしょうか。



想像してください。セオリー通りに列車が10メートル進んだ地点(一両目の後方)でシャッターを切ったと仮定します。すると、E6の前面に「電柱の影」が落ちてしまい、写真としての見栄えが悪くなります。さらに5メートル進んだ場合は「電柱」そのものがE6前面に被り完全にNGとなります。

大変にシビアな撮影地です。シャッター位置のために二日間動画を観てシミュレーションを繰り返し撮影に挑みました。映像では笑みがこぼれましたが、そういった背景があったのです。






放送では先頭の様子だけでしたが、もちろん最後部のカットも押さえてあります。こちら側もれっきとした先端部なので、同じ撮影地で"二度オトク"です。




ここからは未放送の撮影地です。
列車は静岡県を通過すると、関東へ大回りをして日本海へ向かいます。
その間に高速道路を経由し武蔵野線の撮影地へ移動です。黄瀬川の撮影地を8時に出発し、山梨を経由。中央道の府中インターを10時半に抜ければお昼の通過には全く差し障りありません。余裕をもってセッティング出来ました。

 
口があんぐりあいたE6も結構レアな風景です。
とくに連結器と反射板を組み合わせた姿は、こういった特殊な輸送の場合以外では見ることは出来ません。
貴重な姿です。
 
この写真のポイントは少しだけ望遠で撮影をしているところです。135mm程度の中望遠を使うことでE6のノーズが長すぎず、短すぎず、適度に表現されます。全面が長いとピント位置であれこれ迷ってしまいがちですが、人間の眼と同じでライトに照準を定めると自然な仕上がりになるのでオススメです!




次は最後の撮影地、岡本~本庄間の通称"オカポン"へと向かいます。
武蔵野線の地点から一時間半あまり。距離にして約60キロ。関越道を利用して通過する30分前に現着です。

 
天気も引き続き快晴で集中力も絶好調です。こちらでも脚立にのって列車の邪魔になる障害物を極力避けています。写真は細かい部分に作者の意図が隠れているのです!
この撮影地では100名を越す撮影者とともに、ひとときを過ごしました。みなさんの集中力にはすごいものが感じられますね。気合十分でした!
 
 
いかがでしたでしょうか、今回のE6甲種輸送の様子は?
神戸から秋田までの移動の最中、いろいろなドラマがありましたね。撮り鉄のみなさんも去ることながら、チビっ子の姿が印象に残りました。目を輝かせて列車を見る姿は、純粋な鉄道少年そのものです。また、そういった視点から写真は生まれてゆくと思うのです。これからも応援よろしくお願いします。
 
 
 
今日はここまで!
それではまた次回~(^^)
We love photograph!






                    えんまさ
 
 
 
【今回使用したアイテム】
 
 
【撮影テクニック】
 
 
 
 
 

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