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2013-07-25

データ保存はマッチングから

 
こんにちは、エンドーです!
今回は画像データの保存について勉強をしてきました。
誰もが気になるところでしょう。僕にとっても不安要素のひとつです。
 
ご協力をしていただいたのは株式会社アルメディオさんです。
実際に書き込みのドライブとDVD-Rをお借りして、過去にRAW現像したTIFFデータを焼いてみました。
 
 
 
 
 
 
普段、デジカメで撮影したデータはどのメディアに保存していますか?
僕の場合は外付けのハードディスクに撮ったデータをとりこみ、もう一台でバックアップをとります。
ただし、この方法だと心配なこともあります。例えば、記録する部品ではなく途中の接続するケーブルが断線したり。内部部品が正常に作動しなくなるとか。正直に言ってキリがないことですが、とにかく可能な限りはリスクを減らしたいと考えるようになりました。
 
数ある保存方法のなかで、最近特に興味が沸いてきたのが光ディスクを使うものです。
なぜなら、長期保存用に特化した製品の存在を知ってしまったから。今回アルメディオさんからお借りした
[長寿命DVD-R 10995(ディスク)][10995シリーズ専用DVDドライブ]の組み合わせは、実際に博物館や美術館、文化財を扱う団体などで使われているものです。
 
 
 
DVD-Rは30年・BDは50年耐えるのが、この組み合わせ最大のメリットです。
誰でも操作が出来るくらい、簡単に扱える点も嬉しいです。実はここからが光ディスクの面白いところで、単純にディスクだけやドライブ単体で使用するだけでは効果が薄いのです。つまりは相性の良し悪しが結果に影響与えるのです。わかりやすく言えば、カメラとレンズの間に相性があるのと同じだと考えてください。ほら、デジカメにオールド・レンズを着けて愉しむ人もいるでしょう。それと同じことが光ディスクのキーポイントとなるのです!
 
 
 
 


カメラに関して言えばレンズとセンサーの相性が写真の画質に大きく影響を及ぼします。
光ディスクの場合、ディスクとドライブの相性がデータを長期保存する能力に影響がでます。
ご存知のとおり、市販されているCD-RやDVD-Rは多数の種類があります。各メーカーやブランドによってディスクの性能の幅はとても広くマチマチなのです。実はここに難しい問題が発生しているのです。



結論から言えば
仮に 高性能なディスクを使っても、書き込みドライブとの相性が悪いと長期保存には向きません
逆に 高性能なドライブを使っても、ディスクとの相性が噛み合わない場合も同じです


例を挙げると、ある組み合わせで書き込みを行った市販ディスクを加速試験で検証したところ、数時間後には著しい劣化が始まりました。そのディスクが100時間ほど経過したとき、すでに良好な保存状態を示す基準値から4倍近くも悪化していました。つまり、その組み合わせは長期保存には向いていなかったのです。


それを考えると何の予備知識もなく、単にデータを焼くだけでは不安です。
だからこそ、ディスクと専用ドライブの組み合わせはベストな相性を実現してくれるのです!
そんなステキなものが手元にあるとワクワクが止まらず"あれもこれもDVDに焼きたい"と衝動に駆られてしまいました。

 
 
 
 

「あの路線の最終日の写真も~、バッチリ撮れたお気に入りの写真も~・・・」と過去のデータを引っ張り出して作業すること2日・・・気がついたときには届いた30枚の4.7G・DVD-Rはアッという間に使い切ってしまいました。我ながら恐ろしいです。実は一枚分焼き損ねたのですが、、、


マッチングさえしっかり整えれば、光ディスクへの保存は個人的には有効だと考えています。モニターだってプリンターだって同じです。少々メディアの枚数は増えてしまいますが、ある意味でリスクの分散につながることも事実ですからね。ポジティブに捉える要素だと考えます!
これからも光ディスクは積極的に使いたいものです。




今日はここまで!それでは、また次回~





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                    えんまさ
 
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【関連リンク】
 
株式会社アルメディオ(アーカイブソリューション)-http://www.almedio.co.jp/archive/
 



2013-07-09

コンデジだからできること

こんにちは! エンドーです
やっときましたね、待ちに待った梅雨明けです。
直射日光が肌に突き刺さる季節です。大きめの帽子を被ってどんどん撮影にいきましょう!!
 
 
さて、今日のテーマはコンパクトデジタルカメラ、通称「コンデジ」です。
いまのコンデジは一眼タイプのカメラと比べても優れている点が多く、扱いも簡単です。
最近サブ機としてコンデジを購入しました。決め手になったのがセンサーのサイズ。
欲しかったのは1/1,7インチ型。あえて小さいものを選びました。
なぜ今になって小さいセンサーなのか。その利点を挙げてみましょう!
 
 
 
一番わかりやすいのが、被写界深度(ピントが合って見える範囲)の深さです。写真をみてみましょう~
 
 

 
この写真の焦点距離はどれぐらいに感じるでしょうか。おおよそ標準レンズの相当の画角ですね。
しかし、実際に使ったレンズの焦点距離は 10.7mm 嘘のような数字ですが、これは小さいセンサーだからこそ出来るワザなのです。少し解説してみましょう。
 
 
 
一般的なセンサーサイズを比較すると

【フルサイズ】>【APS】>・・・>【1.7型】

 
 
それぞれに同じ50mmのレンズをつけたときの画角(写る範囲)はフルサイズ基準で

【フルサイズ】50mm、【APS】75mm相当、【1.7型】233.5mm相当

 
 
つまり、センサーが小さいほど画角が狭くなります。逆に50mmと同じ画角が必要なときは

【フルサイズ】50mm=【APS】33.3mm=【1.7型】10.7mm

あれば十分です。
 
 
 
 
ここから先はレンズのもつ特性の問題です。
広角と望遠を同じF値で撮影したとき、広角レンズの方が被写界深度はより深くなります。
 
 
つまり [センサーが小さいと(広角側のレンズが使え)被写界深度が深くなる]のです
 
 
 
 

 
 
この写真もそう。
水滴を表現するためには、一眼タイプよりもコンデジの方が効果絶大です
手のひらサイズのカメラだって能力を引き出せば、ちゃんと応えてくれるのです。
さらにRAW現像までしっかり取り組むと、良い写真が仕上がります。

 
 

 
 
「コンデジは被写界深度が深い写真を撮りやすい」と書きましたが、ボケを生かした作品もできます。
 
 
コツはピントを合わせたい部分にグッと近づいて、絞りは出来るだけ開放側をつかいます。
コンデジの弱点はすぐに回折現象が起きることなので、それを補うためにも有効な手段です。
そうするとピントを合わせた部分はキリッと表現されます。
 
 
 
 
 
話は変わりますが、センサーサイズの違いはフォーマット(規格)の違いですから、被写界深度の違いはもちろん銀塩時代から存在しています。35mm一眼レフカメラの標準レンズは50mmですが、6×4.5判などの中判は80mm、4×5判では150mmが標準レンズです。
過去に小さいフォーマットのカメラもありましたが、今のコンデジに比べると精度が低く、コンパクトサイズかつ高画質なものは一般に普及しませんでした。ある意味、小さいカメラがこれだけの写真を生み出すのはデジタル技術の恩恵ですね。参考までに110フィルムはフォーサーズとほぼ同じサイズと付け加えておきます。
 

 

 


 


すこし難しい内容ですが、いかがでしたか?
大きな一眼レフもいいですが、性能の良いコンデジもまたステキなのです!
サブ機にしておくのも勿体ないですから、最近は結構な頻度で使っています。


カバンに隙間があれば、いつも忍ばせています(笑)
スっと取り出して、パシャっと撮れるのがいいですね。妙な威圧感もなくなりますし。
これも楽しく写真を楽しむ方法ですね。






今日はここまで!それでは、また次回~



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                    えんまさ