こんにちは!エンドーです。
先週はムービー用のマイクについての話題でしたが、今回はムービー編集にスポットを当てたいと思います。前回の記事ではスチールとムービーの決定的な違いとして挙げたのは"音"でした。テーマはもちろん鉄道ですから、それに関する音で印象的はなんだろうなと考えていると・・・ありました!レールのつなぎ目で発生する「ジョイント音」これがテーマです。実験的な手法にも試して行きましょう。
そうなると長い編成の方が有利でしょう。と思い立ってやって来たのは秩父鉄道。ここで狙うのは貨物列車です。被写体としてはマニアックです、が貨車が連なって走ってゆく姿は結構おもしろいのです。編集作業で「カタンコトン」のリズムが表現できるような動画に仕上げてゆきましょう。
【シーン1・オープニング】
ここからは動画の切り抜きで解説です。まずは最初のカットからの解説ですが、右奥から正面に向かって列車が現れます。ここでのポイントは編成を最後まで入れずに途中で切ったところですね。その理由は、このあとも"なが~い貨物列車が続いて行くよ"のイメージをつくるためです。起承転結の「起」の意味を持たせます。おまけですが低いアングルから狙うことで左側に車輪が抜けてゆくようにしました。
【シーン2、3・非日常感】
この2シーンは「起」に続く「承」のパートです。駅や踏切などの鉄道をイメージしやすいアイテムを画面上に入れることで貨物列車そのものが日常風景とは少し違った、異質なものだという印象をもたせます。
【シーン4・前半の最終カット】
【シーン5・後半へ】
ここが知る人ぞ知る影森の引込線!・・・というのは、どうでもよいことですが・・・このシーンに入る前に画面が暗転します。そのイメージを挿入したことによって「ここから展開が変わります」という意味を暗示します。わかりやすいですね。後半に入りましたよという印象を強めるため、オープニングと同じように列車を正面から撮影しました。起承転結の「転」になるカットです。
【シーン6・写真的表現の動画】
こちらはシーン4と同じ場所、長瀞鉄橋で撮影しました。このイメージで表現したかったのは"写真的な動画"です。写真表現で最も肝心なのが、光をどう扱うかというポイントです。列車をシルエットにしつつ左側では川に落ちてゆく影や雲の形を入れこみました。このような写真的表現の動画は海外で多用されている手法です。
【シーン7・エンディング】
「結」のパートです。くどいようですが今回のテーマは「音」。その主題がわかりやすいようなシーンを選びました。ここではデジタル一眼レフの特性を活かして被写界深度を浅めに設定し、音声が主役・画は脇役となるような表現をしています。撮影地は最初のカットと同じ場所です。そのまま画面は暗転してゆきます。これで編集は終わりです!それをつなげた動画がこちら↓
今回はここまで、それではまた~!!
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